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川口神戸市会議員と部内勉強会を開催いたしました!

こんにちは!

5月8日20時から灘区選出の川口まさる神戸市議をお招きして開催した「川口まさる神戸市議に伝えよう-若者が政治に求めているもの-」の様子をお届けします!

部員によるスライド発表

まずは神戸市に関する基礎知識を深めるべく、学生部員による神戸市の歴史と概要に関するスライド発表が行われました。

神戸市の歴史・概要

神戸市は、海上交通の拠点などとして古くから発展してきた大都市なのですが、1995年に発生した阪神淡路大震災での経済的損失は9兆円を超え、日本の主要港である神戸港にもコンテナ取扱数が一時的に半減するほどの大きな打撃を受けたとのこと。これに対する復興費用が重くのしかかり、神戸の街の発展を守勢に回らせたという経緯があるのです。

現在の神戸市の推計人口は150万人、人口密度は全国70位であり、市長は3期目の久本喜造氏が務めておられます。

川口市議への質疑応答

神戸市が抱える様々な問題に対して取り組んでおられる川口市議に、参加者からは多くの質問が寄せられました。

三ノ宮駅周辺道路の歩行者空間化について

現在、神戸市の中心駅である三ノ宮駅周辺道路では、車道の歩行者空間化が進められています。その詳細や進捗状況はどうなっているのでしょうか。まず、計画としては10車線あったものを最終的には3車線とするものであり、現状は9車線となっているそう。これに伴って車線減少部での交通渋滞が懸念されており、南北の主要道での拡幅は検討されているのですが、その部分へと向かう迂回路の強化も必要だと考えておられるそうです。

現神戸市長への評価

日本を代表する都市のひとつである神戸市。しかし、その首長はというとあまりこれと言ってイメージが無く、会見も事務的に見えるという声がありました。川口市議の市長に対する評価はどのようなものなのでしょうか。

大まかな評価としては、全否定するわけではないが、雰囲気で政策を進めてしまうところがあるのはいけない、とのこと。どのような点がそう考えさせるのかという点に関して、例を挙げておられました。まず、雰囲気で政策を進めてしまっている例として、水素自動車は科学的には二酸化炭素削減の効果はないのですが、やっている風に答弁していた点であったり、コロナ対策における行動制限のメリットはあったのか総括を求める質疑をした際に、そもそも行動制限の要求をしたかどうかに関しての答弁に齟齬が生じていた点などが挙げておられました。改善策としては、エビデンスをもっと整えて政策を進めたほうが良いのではないか、とのこと。逆に良い点としては、議会で外郭団体の削減をすすめると答弁したのち、実際に外郭団体のチェック・整理を行っていたことが挙げられるそうです。こういったところから、首長にふさわしい人物像について、「目立つことが一概に良いこととは考えないが、現神戸市長よりはもう少しアピールのできる人材がなるべきなのではないか」とのことでした。

阪神高速5号湾岸線の延伸について

阪神高速3号神戸線は全国トップクラスの渋滞で知られており、これに並行する国道やその他高速道路も慢性的な渋滞に悩まされていることはよく知られていますよね。これに対するバイパスとしての役割が期待される5号湾岸線の延伸が進められているのですが、その進捗に関する質問がありました。これに対しては簡潔に、つまづくポイントもあるがおおむね順調に進行しているとのこと。大阪・京都方面の人々がストレスなく姫路・岡山方面に移動できるようになる日はそう遠くないようですね。

神戸市の人口政策について

近年急速に進んでいる少子高齢化。当然神戸市もその波の影響を受けることになり、税収減や社会保障での支出増などの問題に直面することになります。これに対する川口市議のビジョンをお聞きしました。まず、日本全体で人口減少が進んでいるなかで神戸市だけが人口増加することは難しいと考えられ、そう言った状況下で他地域から人口を奪ってきたとしても長い目で見れば意義が薄いとのこと。仮に最大限の人口減少対策の政策を打ったとしても出生率が2を超えることは現実的ではなく、人口の減少トレンドが変化することはありません。そういった状況の中で、極端な過疎地域はたたむことを考えるなどといった抜本的な対策が必要になってきそうです。

国民の活動に政府が介入することについて

コロナ禍では緊急事態宣言に基づいて外出の自粛が要請され、国が国民に対してどこまで制限を加えていいのかという点がクローズアップされる結果となりました。これに対しては、国民の活動は他人に迷惑をかけない範囲であれば自由であるべきであり、弱者(ここでは経済的弱者)に対する再分配も、適切な割合を考えるべきであるとしていました。

世代間での再分配の色が強い日本の社会保障をBI等の再分配にシフトしていくことに関しては、裁量的な再分配を行うよりもBIなどで機械的に是正するほうが事務コストなども抑えられてずっと良いものであるという話も出ており、納得している参加者が多かったです。

列車の減便に対して

最近のJRのダイヤ改正では終電が繰り上げられるなどコロナ禍のテレワーク促進や観光需要減に伴う減便が続いています。コロナ禍でなくても、例えば質問者の住む地域の路線は本数が少ないため利便性が損なわれており、却って客足が遠のいているという指摘もありました。これからの時代の公共交通機関の在り方はどうあるべきなのでしょうか。ローカル路線についてはJRが主であり、本州三社に関しては民間企業であるので効率的な運転の結果として合理化が行われているのでしょうが、例えば神戸市には、採算性の低さが問題視されている路線があります。それでも必要な人にとってはかけがえのないものであることは間違いないのですが、極端な過疎地域など採算性の低い公共サービスの提供については、税金からきているということをしっかり意識して、本当に公共の利益となっているのかに目を光らせていく必要があるでしょう。

 

この質問以外にも、様々な話題に対して丁寧かつ気さくにお答えいただき、にぎやかなイベントとなりました。今後も様々なイベントを予定しておりますので、興味のある方は是非学生部への入部をご検討ください!