この度九州学生部は、福岡市でNPOを設立し活動している三浦暢久氏(あなたののぶゑさん)をお招きし、ZOOMを活用した座談会を開催しました。
この座談会には学生部内外から約20名の方が参加し、のぶゑさんからのレクチャーを聞いたのちに、活発に質問が飛び交う交流タイムとなりました。今回は、その模様をお届けします!
性について一から学び、深く議論
今回のイベントのテーマは「性を基礎から学ぶこと」。
今まで学生部であまり議論したことのない議題だからこそ、一から学び、正しく理解する必要があると考え、本イベントを実施しました。
「性」と一言で言っても生物学的な性の他に、性的指向(好きになる相手の性別)、性自認、性表現(服装やしぐさ)など、さまざまな要素が含まれています。
そうした「性」は、男/女の二択で考えられるようなものではなく、グラデーションのようなものだと、のぶゑさんがレクチャーしてくださいました。
のぶゑさんは、性の問題はセクシュアリティに関係なくすべての人が関わっているものであり、社会全体で考えるべきものだとおっしゃっていました。
たしかに筆者自身、生物学上も性自認も男性ですが、性格や服装が中性的だとしばしば周囲から言われます。社会全体でセクシュアリティについて考える必要がありますね。
知っていますか?SOGIハラスメント
先ほど、『周囲から言われる』と書きましたが、周囲がこうしたことを指摘する際には注意が必要です。「おかまっぽいね」などと相手の性について言及することはSOGI(読み:そじ)ハラスメントに当たる可能性があるからです。
SOGIとは性的指向(Sexual Orientation)および性自認(Gender Identity)のことで、SOGIハラとはそうしたことに関するハラスメントのことを言います。
相手がゲイであるかないかにかかわらず、「ゲイなの?」などと無配慮に性について言及すればSOGIハラに該当します。
普段から少しずつ発言に気をつける必要があること、性はすべての人の問題であること、無意識での偏見がまだ社会には存在することなど、丁寧にレクチャーしていただきました。
今回のイベントを機に学生部内での理解が促進されたことと思います。お忙しい中時間を割いてくださったのぶゑさん、参加してくださった学生部の皆様、一般参加してくださった皆様、ありがとうございました!